とうさいそうかもんともぶたつぼ(すいかつぼ)

豆彩草花文共蓋壺(西瓜壺)
「天」銘

-希望販売価格-

金500万円

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※販売価格は基本・内税

販売中

【商品番号】:C-175

【時代推定】:明末~清初

       17世紀

[桐箱あり]

寸法

総高:17.9㎝

 径:18.2㎝


 豆彩とは中国で15世紀後半に始められた色絵付の一種で、青豆に似た瑞々しい淡緑色を主とした彩釉を用いたことがその名の由来とされます。
 文様は、花・小鳥・蝶・鶏などを描いたものが多く、文様の輪郭線を細い線描きの染付で描き、施釉焼成ののち、釉下の輪郭線に従って各種の上絵の具を賦彩しています。

 この技法は明時代成化年間(1465~1487)に景徳鎮窯(江西省)で成立し、続いて明王朝下の歴代の官窯でもつくられました。
 器壁は薄く、染付の発色は淡く、上絵具の色調は明るく鮮明で、洗練された優美な作風をみせるものが多く、底裏中央に染付で「天」字銘が記されているものは貴重とされています。
 景徳鎮窯のいわゆる〈成化の豆彩〉はその遺品がきわめて少なく、17世紀以降の清朝になってから一躍人気を高め、その評価は今日に至るまで衰えていません。
 清朝官窯では雍正(ようせい)年間(1723~1735)に成化の豆彩の倣作のほか、その技法を発展させて〈闘彩〉と呼ばれる色と色とが競い合うような濃彩の豆彩をつくりだしています。

 本器は俗に西瓜壺(すいか壺)と呼ばれる形状で、肩から胴にかけて丸々と豊かに膨らみ、腰から高台・畳付部分へと絞ることでしっかりとした張りのある姿が顕れています。
 胎土は粒子が細かく緻密で真っ白な磁土が用いられ、艶やかな釉はほんのりと青みを帯び、非常に透明度が高く、そこに大輪の花をあしらった大胆な絵付けが施されています。
 時代を経て幾分使い擦れが見られるものの、色絵の状態や発色は良好です。
 赤い花は紅柄(ベンガラ)を用いて華やかに、青い花は染付の濃淡を用いて立体感を演出し、程良く白地を残しながらその周囲を包みこむように伸びやかな草花文で余白を埋め尽くしています。
 リズミカルに散りばめられた赤や黄の花芽がカラフルで楽しげなアクセントとなっており、肩と腰部分の蓮弁文が額縁効果を生み、落ち着いた安定感のある構図となっています。
 肩と腰部分の蓮弁文が生み出す額縁効果で器面全体が落ち着いた安定感のある構図となり、リズミカルに散りばめられた赤や黄の花芽がカラフルで楽しげなアクセントとなっています。

 爽やかで瑞々しい色合いの五彩が心地よく感じられる楽しい作品です。


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